Me発売によせて、赤西仁担でいられなくなったあるオタクの話
AmazonからMeのDVDが届いた。中身はまだ見ていない。
わたしは自分を赤西仁のファンだと思う。
CDを買ったり、今回のMeみたいにDVDを買ったり、BANDAGE見に行ったり47RONIN見に行ったり西武新宿のユニカビジョン見に行ったりしている。
でもMeツアーは行けなかった。行かなかったのじゃなく行けなかった。
下の記事はアイドル現場参戦記録なのだが、
わたしが初めて自分でチケットを取って行ったのが赤西のYellow Goldで、横アリのファンイベントも行ったし2013年のClub Circuitも行った。このとき彼はまだジャニーズ事務所に所属していて、ジャニーズのFC枠でチケットを取ることが可能だった。しかしその後、彼はジャニーズ事務所との契約を終了し、個人の活動を始めた。専用のサイト、専用のFCができた。KAT-TUNとNEWSのFCに入っていたわたしは、赤西のFC費というさらなる出費を「どうしよう……財布に痛い」と感じて、迷った末見送った。英語歌詞の多い彼の音楽の方向性がちょっと好みから外れてきちゃったせいもある。わたしの好みはClub Circuitより断然Yellow Goldなのである。わたしの魂が震えるのはTGCよりPaparatsなのである。KAT-TUNだとcomeHereよりQUEEN OF PIRATESだし鬼束ちひろなら育つ雑草よりCastle・imitationなのである。中二万歳。
話を戻そう。
FCには入らずとも、赤西仁のファンをやめたという意識はなかった。声も顔も変わらず好きだし、曲も好みから外れてきたといっても全てがそうではなく、時折ものすごくツボをついてくるものがあったりして、「やっぱり好き」と思ってCDを買う。Twitterをフォローして「仁のつぶやきかわいいなあ!好き!」とか言ってYoutube公式チャンネルでMVを見て「仁の顔はかわいいなあ!好き!」とか言ってCDを買って「仁の声いいなあ!好き!」とか言って、彼の活動や露出に喜ぶ、そうやって彼を追いかけているのだから、わたしは自分のことを赤西担の一人なのだと思っていた。
そしてやってきた今年の夏、Meツアーが発表された。
行きたかったが前述のようにFCには入っていなかったため、ぴあやe+でチケットを取ろうと申し込んだ。外れた。繰り返し申し込んだ。外れた。
でもやっぱり行きたかったので、ギリギリまでチケットを譲ってくれる人を探してみることにした。チケット見つかるといいなあ、のんきなわたしは気軽な気持ちでTwitterの赤西仁担の海の中に飛び込んでいった。
そしてそこで恐ろしいものを見た。
赤西仁担は、
赤西仁担は―――――――――――――
圧倒的リア充の群れであった。
過去何度か触れているが、わたしはジャニオタである前に二次元のオタクである。世の中にはお洒落かわいい二次オタの女性が多いことも知っているが、わたしは残念なほうのダサい二次オタなのである。Facebookでカフェランチの写真あげていいねしたり茶髪をゆるふわに巻いてスタバで華麗に注文とかできないしネイルサロンに行ったりもしないのである。定食屋でお昼したり黒髪をくくって家ではちみつ湯飲んでマジョリカマジョルカのマニキュア塗る女なのである。コーヒーアレルギーだし。
しかし「チケット譲ります」の文字の先にいる赤西仁担の女性はTwitterを自撮りアイコンにしたりコーヒーと自分のピースが映った写真を上げていたり渋谷や青山や六本木や銀座なうしていたりするのである。新宿池袋なうしているわたしとは違う。Twitter上で友人たちときゃっきゃうふふと蝶のように戯れる、美人で綺麗でかわいい子ばっかりだ。彼女たちは仁担であることの誇りと自信に満ち溢れている。キラキラしている。そんな彼女たちが「チケット譲ります、できれば今後もお友達としてつきあえる方だと嬉しいな」とか言ってるのである。
眩しい、
地中で暮らすのに慣れ切ったもぐらのような地味オタ女には光が強すぎる……!!
リア充のオーラに目を潰したわたしは、Meチケットを探すのを諦めた。
同時に、こんなダサ女は選ばれし赤西担を名乗れないと思った。
わたしはもう赤西担ではなかったのだ。これからはひっそりと赤西を応援していく、ただのファンだ。Meには行けなかったがMeのグッズは公式サイトの通販で買うことにして、シュシュとラバキーを買った。ラバキーかわいいけどなんか二次オタグッズに見えるので二次オタはまだ許されているのかもしれない。
そんなわけでMe、本日発売です。