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NEWSとKAT-TUNとハロプロ、ジャニハロDDヲタ、普段は二次元にいる

担当、担当ってなんだ

まさか自分が担当論を書く日がこようとは思ってもみなかった。

idolko.hatenablog.com

この記事の補足のような、言い訳のような、そうじゃないような。

 

 

突然だがわたしはハロプロが好きだ。スタンスとしては現場は我らジャンヌ2回LILIUM1回スマイルファンジー1回(LILIUM感謝祭当日券外れ)、モーニング娘。池袋サンシャインイベ観覧1回(渋谷握手イベ対象CD売り切れ断念)、所持CDがLILIUMサントラ、所持DVDが我らジャンヌ・LILIUM・TRIANGLEと、舞台メインでコンサートには行ったことがなくほぼ在宅である。

このとき、ハロヲタを名乗るかどうかは場合による。

 

例えばハロプロのことなど知らない友達A(非実在)と会話をする場合。

A「いちこー、今度の日曜飲みに行かない?」

私「あ、ごめん、その日舞台あって無理だわ」

A「そうなんだ、なんの舞台?」

私「え……も、モーニング娘。のミュージカル」

A「へえ~、モー娘かあ、いちこモー娘好きなの?」

私「う、うん。モー娘っていうかハロプロが好きで……」

A「ハロプロ?」

私「えーと、ハロプロっていうのはモー娘とか、あとももちとか」

A「あー、ももちは知ってる。よくテレビ出てるよね」

私「そう、そのももちのいるグループとかが所属してるの」

おそらくこうなる。完全に架空の友達との架空の会話だけど。

会話中、わたしはモーニング娘。のあとに'14(現'15)をつけたりしないしその舞台(LILIUM)にはモーニング娘。の他にスマイレージ(現アンジュルム)が出ていることも言わないし娘。では小田ちゃん推しなことも言わないしめいめいの歌マジやっべえぞとかも言わない。

しかし「モーニング娘。ってまだいたんだ。今何人なの?」とか無邪気に問う友達Aは、モーニング娘。の現メンバーの名前を全員言えてモーニング娘。の舞台を見に行くわたしのことを完全にモーニング娘。オタクだと認識するだろうし、わたしは自虐っぽく「あはは、わたしハロヲタだからさ…」とか言うだろう。

 

 

一方ハロプロにめっちゃ詳しい友達B(非実在)との会話の場合。

B「Aから聞いたんだけど、いちこってハロプロ好きなんだって?」

私「うん好きだよ! ベリ活動休止さみしいなあ…りしゃこの歌がもう聴けないのか…ラ・ピュセルめっちゃ泣いたのに」

B「わたしもベリの武道館すごい泣いちゃったよ、最後の挨拶とかやばかった」

私「あっ、ハロステで見たよ。Bは武道館行ったんだ」

B「うん、さゆの卒コンも行ったよ。足がつっても全然それを感じさせず笑顔を貫き通したさゆの姿勢に感動した!」

私「そっかー、さすがさゆだね!」

B「スマイレージの初武道館も行ったよ。冒頭のぁまのじゃくのあやちょ、もはや神々しかった」

私「あ、それもええと、ハロステで見た……よ。ぁまのじゃくっていい曲だよね」

こうなる。

わたしは彼女が臨場感たっぷりに語るコンサートの感想に対して、それらのどれにも足を運んでいないのに会話相手となることを申し訳なく思い、「いちこもハロヲタなんでしょ? ハロプロ詳しいんでしょ? 話そうよ」などと期待されようものなら「いやいやそれがしなど所詮にわかでござる、ハロヲタ℃の殿の足もとにも及びませぬ…!」とがくがく震えるだろう。

 

 

また、ハロプロは特に好きではないが舞台が好きでTRUMP繋がりでLILIUMを見た友達C (非実在)との会話の場合。

C「ファルス役の子すごいかっこ良かった! 工藤遥ちゃん!」

私「わかるー! どぅーってあんまり歌うまいイメージなかったから不安だったんだけど全然そんなことなかったしむしろうまかったし」

C「冒頭のシルベチカの歌からガッと引きこまれて」

私「そうなの! 小田ちゃんの歌声最高だよね!」

C「あとスノウ役の和田彩花ちゃん、雰囲気あるし可憐だね」

私「でしょでしょ!? 我らジャンヌって舞台のあやちょもすごい良かったんだよ! あっDVD持ってるから貸そうか!?」

わたしはここぞとばかりに調子に乗り、べらべら喋り、Cにハロプロを布教しようとする。少しでも興味を持ってもらおうと、まるでハロヲタ代表ででもあるかのように偉そうに振る舞う。しかしCが舞台を通して多少ハロプロに詳しくなったところで、わたしはCのことをあくまでも舞台好きな人と認識し、ハロヲタになったとまでは思わないだろう。しかしまた、CがYoutubeのMVに手を出し始め、メンバーをあだ名で呼びだし、「りほりほいいね」などと言えば、布教が実を結んだと快哉を叫び、ようこそハロプロへ…! と握手を求めるだろう。あんたハロプロのなんなのさ。

 

 

そしてそんな知り合いはもちろんいないのだが、もし万が一、愛の種から毎回現場参戦、握手はループ、バスツアーもハワイも同行、メンバーにも認知されてるようなハロヲタハロプロ談義をしなければいけない場合。

わたしは土下座して「すみませんわたしハロヲタじゃなかったです!!!!」と泣くだろう。

 

 

こんな風に、わたし自身がハロプロを好きな大きさはどの場面でも変わらないにもかかわらず、相手が異なることによって、わたしがハロヲタであるかどうかは変わってしまうのだ。それはわたしの中に誰に対しても「わたしハロヲタです」と胸を張れるだけの芯がないから。

 

 

 

話を少し変えよう。

 

わたしは二次元が好きなオタクだ。漫画を読みアニメを見、ジャンプを毎週買い、ときたま好きなアニメのDVDを買い、まれにキャラ名義のCDを買い、二次創作にも手を出し、夏冬の祭典や大型イベントに参加する。オタク友達の中でわたしをオタクじゃないと思って付き合っている子はいないと思う。

そんなわたしが、とある女の子D(非実在)のTwitterにフォローされる。わたしはDのホームを見に行く。

D「アニメ好きのオタクのアカウントです」

私(へー)

D「エヴァンゲリオンとかワンピースとかセーラームーンが好きです♡」

私(へ、へえー)

確かにエヴァが好きなオタクもワンピースが好きなオタクもセーラームーンが好きなオタクも大勢いる、いるが、エヴァもワンピースもセーラームーンもあまりにメジャーなコンテンツのため、オタクではない一般のファン層もものすごく多い。従ってこれらが好きだからと言ってオタクかどうか判断するのは難しい。むしろ自分がオタクであると示すために具体例で出すとにわか扱いされる危険がものすごく高いラインナップである。「ワンピース全巻持ってて、チョッパーがかわいくて好きです」だと駄目なのだ。「使徒の名前全員言えますよ~! ラミエルたんかわいいですよね!」だと「あっオタクだ……」となるが。多分。

 

 

またある日、オタクが嫌いな一般人のE(非実在)のTwitterのつぶやきがRTで流れてくる。

E「彼氏と別れました……」

私(え、どうして?)

E「だってあいつオタクだったんだもん! なんかエヴァとかいうのが好きなんだって、エヴァってオタクのやつでしょ?」

私(ほ、ほう)

エヴァを好きだからってオタクとは限らないと考えるわたしとは違い、エヴァを好きな時点でもうオタク、黒だと思うEのような人もいるだろう。そしてそんなEにしてみれば、「涼宮ハルヒの消失(2時間40分)」を5回見に行ったわたしなど完全に頭のおかしいオタクだろう。ていうかわたしも自分で頭おかしいと思うわ。ブルーレイも持ってるよ!

 

 

しかしやはり上には上がいるもので、わたしより遥かにディープなオタクF(非実在)が会話を求めてくるとしよう。

F「ねえねえ、今期アニメなに見てる?」

私「えっとねー、おそ松さんとハイキューと金田一

F「3つだけ?」

私「う、うん」

F「ファフナーは? ガンダムは? Kは?」

私「見てない…」

F「いちこってまどマギ見たことあるんだっけ?」

私「ない」

F「物語シリーズは?」

私「ない」

F「そっか……」

私「ご、ごめんね」

わたしはFをがっかりさせてしまったことに気付き、ああこんなことならいっぱしのオタクぶるんじゃなかった、まどマギも見てないくせに、と反省する。シゲだって見てるのだから見ておけばよかったまどマギ恋愛サーキュレーションが歌えるからっていい気になって恥ずかしい。「1クール最低15本は見てる」と言い、超絶上手いイラストを次々アップするF。彼女の前で、わたしはオタクじゃない、と思うか?

 

答えは否だ。

 

わたしは決して自分をオタクじゃないとは思わない。いっぱしのオタク、からしょぼいオタク、に格下げするかもしれないがわたしはオタクだ。それはわたしの中に自分の考えるオタクの芯があるからだ。

 

 

 

わたしの中の担当の基準もこれらに近い。

TwitterのJINAKANISHIチケットの輪を巡る前ののんきなわたしと、巡った後にリア充の壁に敗れてチケットを諦め現実を知ったわたし、赤西を好きな気持ちの大きさは変わらないけれど、意識は変わってしまったのだ。

「担当」という言葉の重さの基準は人それぞれだし、しかも名乗る相手によっても変わってくるのでとても難しい。

自己紹介で「わたしは赤西担です!」と言ったとき、「赤西のことが好きなんだろうな」と思うGさん、「赤西のことがとっても好きなんだろうな」と思うHさん、「赤西のことがとっても好きでCD複数買い当たり前なんだろうな」と思うIさん、「赤西のことがとっても好きでFCに入っているんだろうな」と思うJさん、「赤西のことがとっても好きでライブは毎回行くんだろうな」と思うKさんなど、色んな人がいるだろう。

わたしはこれまで、赤西のことが好きでCDやDVD買って映画見に行けばなんとなく担当と思っていた、HさんとIさんの間くらいの人間だった。しかし世の中にはJさんやKさんやもっとすごい人たちがいて、担当ではなくファンと名乗るようになったことで、わたしはその人たちに対する予防線を張ったのだ。

「すみませんがわたしの好きはこのくらいの大きさです。だからそれ以上の好きを求める方のご期待にはこたえられません……」という予防線だ。

自分自身、担当ならリア充の壁すら越えてチケットをゲットするくらいの根性があったのでは? と思ってしまったし。2013年の時点では存在した芯、「それ担当じゃないんじゃない?」と言われたとき、「そんなことない、わたしは担当だ」と反論できるだけの芯が2015年のわたしにはなかった。わたしはそれに気付いてしまった。その芯の有無を担降りというならそうなのだろう。

 

 

 

 

 

――――ただ、チケット探しに関してひとつ言い訳をさせてもらえるなら、もしあなたがオタクで、

「チケット譲ります。これからもお友達として付き合っていける方優先します」

というチケツイがあったら、しかもそれがリア充アカだったら、

「お友達付き合いできないから優先されない=チケット譲ってもらえない…リプしても無駄だな、諦めよう」

ってならない!? なるよね!?

ならないよって人は逆パターンで考えてみて!?

あなたはリア充で、絶対ないと思うけど赤西がオタクに大人気の何かアニメ映画の声優に選ばれるとするじゃん、絶対ないと思うけど。それで舞台あいさつ付き前売り券が発売されるんだけど買えなくて、Twitterで探すとします。見つかったアカウントが、アイコンはすっごい上手い自作イラストで、つぶやきも色んなアニメの熱い萌え語りや考察が並んでて、フォロワーさんたちとの会話も漫画描く時の高度なテクニックだったりして、

「前売り券譲ります、これからもお友達付き合いできる方優先で」

とか書いてあったら、

「わたしきっとこの人の求めるお友達付き合いの基準満たせない…!!」

てなるでしょ!!!?

 

 

 

 

……取り乱しました。すみません。

すごい見苦しい文書いちゃったけど、LILIUMはマジで名作なのでみなさん見ましょう。