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NEWSとKAT-TUNとハロプロ、ジャニハロDDヲタ、普段は二次元にいる

タイプライターズとメレンゲを見たので、

せっかくだし徒然なるままに本の話をしようと思います。

 

タイプライターズは、すごくおこがましいんだけど、共感することが多かった。プロの小説家の彼らと違ってわたしは完全に趣味で書いてるアマチュアだから、本当におこがましいんだけど! 家で原稿やるとすぐYoutube見たりしてさぼっちゃうとか、しばらく書かないと感覚を忘れるとか、人称が混乱するとか、締切がないと書けないとか。メレンゲで公開されたシゲ(次からは加藤さんって呼ぶ)の部屋のPCのそばにプリンタがあるのとか笑、本棚が大きいのとか、あるあるって思いながら見てました。わたしはファミレスや喫茶店じゃなく家でやるタイプなんですが、そういえば友だち(漫画家や小説家、プロもいるしアマもいる)はファミレスや喫茶店派多数だったなあ。

 

今手元には加藤シゲアキさんの「ピンクとグレー」「閃光スクランブル」「Burn.」「傘をもたない蟻たちは」、朝井リョウさんの「武道館」があります。全部初版……じゃなかった、「Burn.」だけ買うの遅れたから再版=二版だった。「ピンクとグレー」は初版が12万部で、タイプライターズでは今累計20万部って言ってましたがこれは文庫を含む数字なのかなあ。何版までいってるんだろう気になる。「閃光スクランブル」が8万5千部、「Burn.」発売時に渋谷サーガ3冊の累計が32万部、「傘をもたない蟻たちは」は公式Twitterによると6月29日現在3刷6万5千部、4冊の累計が42万部ということは「Burn.」は7万部くらいってことですかね。

「ピンクとグレー」20万部 ※文庫版含む?

閃光スクランブル」8万5千部

「Burn.」7万部 ※推定

「傘をもたない蟻たちは」6万5千部

初版部数がどんどん落ちていってるのが気になるけどそもそもこの出版不況の中ピングレのいきなり初版12万部ってのが異例なんですよね。一応小説家としては無名の新人なわけですしね。でもピングレは映画も控えているのできっともっと伸びる!

ちなみに又吉さんの「火花」は初版が15万部で現在45万部だったかな。 朝井さんの「桐島、部活やめるってよ」は確認できる範囲だと62万部ですがちょっとソースの日付が古いので今はもう少し伸びてるかもしれない。「武道館」の部数は見つけられなかった。

 

 

 

表紙の色ですが、「ピンクとグレー」はそのままピンクとグレーにところどころ金色箔、「閃光スクランブル」はフラッシュの黄色に銀のプリズム箔、「Burn.」は炎の赤みがかったオレンジに金色箔、「傘をもたない蟻たちは」は白地に青で雨の部分に金色箔。4冊とも箔押しですね。

栞紐の色はピングレ=ピンク、閃光=黄色、Burn.=オレンジ、傘蟻=水色とこれも内容に沿った色です。

そう、加藤さんの本、まるで装丁もストーリーの一部であるかのような美しい装丁ですよね! ピングレなんか特に。本の内側は黒みの強い灰色、千鳥格子の遊び紙、それをめくるとピンクの遊び紙、裏には白抜きで「But it did happen」の文字。紙の種類や栞紐の色、背表紙のり付けの部分、細部にまでこだわってるなと思います。渋谷三部作はタイトルが横書きですが傘蟻だけ縦書きなんですね。ぱっと見の印象も傘蟻だけ異色。

「ピンクとグレー」装画 宮原葉月さん、「閃光スクランブル」装画なし、写真加工、「Burn.」装画 河野 愛さん、「傘をもたない蟻たちは」装画 竹田嘉文さんと、加藤さんの本は装画担当者はそれぞれ違いますが、装丁は4冊とも全部鈴木久美さんという方が手掛けてらっしゃいました。鈴木久美(角川書店装丁室)って書いてあるので角川の方なのかな? と思ったら、(角川書店装丁室)の文字があるのは2作目の「閃光スクランブル」までで、「Burn.」からはなくなってました。調べたところ2013年3月で角川はお辞めになったらしいと。閃光スクランブルの発行は2013年2月28日になってるのでギリギリですね! でもその後も変わらず装丁を担当されてるのは、加藤さんのチームとして変わらず任されているってことなんでしょうか。ちなみに朝井さんが執筆者の一人として加わっている「この部屋で君と」というアンソロジーの装丁や、朝井さんとハロプロ仲間として親しい柚木麻子さんの「ねじまき片想い」という本の装丁も手掛けられているようです。

 

文字組みはこう。

ピングレ 41文字×17行 本文5~261ページ

閃光 42文字×18行 本文5~279ページ

Burn. 41文字×17行 本文7~258ページ

傘蟻 42文字×18行 本文7~251ページ

閃光スクランブルが一番詰めてるのに一番ページ数も多いですね。17行にしてたら300ページ越えるのかな? 武道館は44文字×17行 本文3~303ページでした。ピングレはラストに「四〇〇字詰原稿用紙三五七枚です」ってあるので単純計算で14万2800字ですね(実際には途中の改行とか行間とかがあるんで減ると思いますが)。これだけの量を書けるってだけでもうすごいと思う。A5だと1ページ1000文字前後なんでだいたい150ページの本になるな……。しかもアイドル業をこなしながらですもんね。いやほんとすごいわ。