オタク女性向け! 文章を書くときに注意したい誤字!!
前回の記事であんなことを書いてしまったため、お洒落でハイセンスなタイトルってどんなんだ…と悩みいっそタイトルを「松本潤」とかにしようかとも思いましたがタイトル詐欺で訴えられたら嫌なのでやめました。
なぜなら松本潤どころかジャニーズにまったく関係のない記事だからです。
今日はなにがしかの文章を書くときにやらかしがちな誤字について書きます。
まずは下の例文をお読みください。
一応友情どまりだけどほんのりBLかもしれないから耐性のない人は読まない方がいいです。引き返すか飛ばしましょう。
卒業旅行は温泉に行きたいと言ったのは彼だった。
彼が風呂好きなのは知っていたので以外ではなかったが、それでも一様北海道や沖縄でなくていいのか訪ねると、観光よりものんびりしたいのだそうだ。
それならと絶景の露天風呂が売りの旅館を選んだ。
部屋でゆっくりと夕食に舌づつみを打ち、食後に茶を入れて一息つく。
「もう少ししたら風呂に行こう」
ここの露天風呂には旅行プランをグレードアップすると1時間貸し切りにできるものがあるのだ。
予約を入れた時間になったので、浴衣やらバスタオルやらを抱えて風呂に向かった。
当たり前だが脱衣所には二人の他に誰もいない。
同姓なのだからそう気にすることでもないのかもしれないが、やっぱり多少は恥ずかしい。
ドアを開けると冷たい空気が肌を叩き、慌ててかけ湯をして風呂に漬かった。
見上げれば頭上には満天の星空が広がっている。
「うわ……」
星、星、星。どのくらいの星があるのか検討もつかない。
「気持ちいいな」
彼がしみじみと言う。
「人間もさ、こんな星の数いるんだろうに、その中で俺とお前が出会ったってすごい確立だよな」
彼と出会わなかった人生をシュミレーションしてみる。ダメだ、想像できない。
湯に身体を預けながら、二人で永遠と思い出話に花を咲かせた。
いつまでもこうしていたいところだったが、少しづつのぼせてきてしまったので、やむおえず上がることにした。
浴衣を身に付け、帯を結ぶ。
「浴衣、似合うね」
関心して言うと、彼は「普通だろ」と特に気に止めた様子もない。
部屋に戻ると、畳にはすでに布団が敷かれていた。
「今更だけど、ベットじゃなくてよかった?」
「いい。いつもベットだから新鮮な感じがする」
ごろん、と布団に身体を投げだす。
「俺こそ今更だけど、卒業旅行、彼女とこなくてよかったのか」
ほんのちょっとだけ内蔵が浮くような感覚。
「いないもん、彼女」
「本当か?」
追求してくる彼の目に微笑む。付き合って一瞬で別れた彼女がいたにはいたけどね。
「本当だよ。それに、卒業旅行は二人でって思ってたんだ」
可愛くて明るくていじましくて、そんな女の子が彼女になってくれたにも関わらず、こういうことを思っちゃうからふられたんだろう。これでは自覚せざるおえない。
「浴衣って寝て起きたらだいたい肌蹴てるよね」
「俺は寝相がいいからそんなことない」
自身たっぷりに彼は言うが、さあどうだか。明日の朝、彼より速く起きて確かめてやろうかな。
なにこれひどっ。
残念な文章力はおいといて、さて、あなたはいくつ誤字を見つけられたでしょうか。
読んでるときにすごく気持ち悪さを覚えたと思うんですけどいかがでしたか。
わたしは打っててめまいがしそうでした。誤字があるにもほどがあります。
それでは答え合わせです。
卒業旅行は温泉に行きたいと言ったのは彼だった。
彼が風呂好きなのは知っていたので以外(意外)ではなかったが、それでも一様(一応)北海道や沖縄でなくていいのか訪ねる(尋ねる)と、観光よりものんびりしたいのだそうだ。
それならと絶景の露天風呂が売りの旅館を選んだ。
部屋でゆっくりと夕食に舌づつみ(舌つづみ)を打ち、食後に茶を入れて(淹れて)一息つく。
「もう少ししたら風呂に行こう」
ここの露天風呂には旅行プランをグレードアップすると1時間貸し切りにできるものがあるのだ。
予約を入れた時間になったので、浴衣やらバスタオルやらを抱えて風呂に向かった。
当たり前だが脱衣所には二人の他に誰もいない。
同姓(同性)なのだからそう気にすることでもないのかもしれないが、やっぱり多少は恥ずかしい。
ドアを開けると冷たい空気が肌を叩き、慌ててかけ湯をして風呂に漬かった(浸かった)。
見上げれば頭上には満天の星空(満天の星)が広がっている。
「うわ……」
星、星、星。どのくらいの星があるのか検討(見当)もつかない。
「気持ちいいな」
彼がしみじみと言う。
「人間もさ、こんな星の数いるんだろうに、その中で俺とお前が出会ったってすごい確立(確率)だよな」
彼と出会わなかった人生をシュミレーション(シミュレーション)してみる。ダメだ、想像できない。
湯に身体を預けながら、二人で永遠と(延々と)思い出話に花を咲かせた。
いつまでもこうしていたいところだったが、少しづつ(少しずつ)のぼせてきてしまったので、やむおえず(やむを得ず)上がることにした。
浴衣を身に付け(身に着け)、帯を結ぶ。
「浴衣、似合うね」
関心(感心)して言うと、彼は「普通だろ」と特に気に止めた(留めた)様子もない。
部屋に戻ると、畳にはすでに布団が敷かれていた。
「今更だけど、ベット(ベッド)じゃなくてよかった?」
「いい。いつもベット(ベッド)だから新鮮な感じがする」
ごろん、と布団に身体を投げだす。
「俺こそ今更だけど、卒業旅行、彼女とこなくてよかったのか」
ほんのちょっとだけ内蔵(内臓)が浮くような感覚。
「いないもん、彼女」
「本当か?」
追求(追及)してくる彼の目に微笑む。付き合って一瞬で別れた彼女がいたにはいたけどね。
「本当だよ。それに、卒業旅行は二人でって思ってたんだ」
可愛くて明るくていじましくて(いじらしくて)、そんな女の子が彼女になってくれたにも関わらず(かかわらず)、こういうことを思っちゃうからふられたんだろう。これでは自覚せざるおえない(せざるを得ない)。
「浴衣って寝て起きたらだいたい肌蹴て(はだけて)るよね」
「俺は寝相がいいからそんなことない」
自身(自信)たっぷりに彼は言うが、さあどうだか。明日の朝、彼より速く(早く)起きて確かめてやろうかな。
見事に赤いですね。作者はよっぽどおっちょこちょいか、締切当日タイムアタックで泣きながら書いたかのどちらかです。
まあでもだいたいの誤字は漢字変換に気をつければ防げるので、文章を書きあげた後に見直しをしましょう!!
よくあるのはこの辺りだと思います。
「以外/意外」「同性/同姓」「検討/見当」「確率/確立」
「感心/関心」「内臓/内蔵」「自信/自身」「早い/速い」
「追及/追求/追究」「止める/留める」「浸かる/漬かる」
「訪ねる/尋ねる」「入れる/淹れる」「付ける/着ける」
あと「載る/乗る」の使い分けとか。どっちが正しかったっけ、って迷うときはいっそひらがなに開いちゃうのもありだよ。
それからそもそも言葉を間違って覚えている場合。今覚えちゃいましょう。
×一様 ○一応
×舌づつみ ○舌つづみ=舌鼓
×永遠と ○延々と
×少しづつ ○少しずつ
×シュミレーション ○シミュレーション
×やむおえず ○やむをえず=やむを得ず
×~ざるおえない ○~ざるをえない=~ざるを得ない
ネットの海をさまよっているとこの間違いはほんっとよく見ます。特に下ふたつ。公式の企業が出した文章とかにも普通にあるから、この会社大丈夫かと思いました。シュミレーションとシミュレーションはややこしいですが、「『趣味』ではない」と覚えると覚えやすいかと思います。「づつ」に関しては気持ちわかる、つを二個打ちたくなる気持ちはよくわかるんです、が! そこをぐっと我慢して「ず」を打ってあげてください。
続いてよく使われてるけどこれ間違いだったの? ていうやつ。
×満天の星空 ○満天の星
×関わらず ○かかわらず
個人的に二大巨頭だと思ってる。満天の星空ってなんで間違いかというと、「天」て「空」じゃないですか。だから「満天の星」で空いっぱいに広がる星って意味になるんですけど、「満天の星空」にしちゃうと「空いっぱいに広がる星空」になっちゃっておかしいのです。「関わらず」はある程度市民権を得てますが(TVのテロップでもしょっちゅう見かける)間違いで、あえて漢字にするなら「係わらず」か「拘わらず」が正しいです。素直にひらがなでもいいんじゃないかな。
最後にオタク女、ぶっちゃけて言うと創作するオタク女がめちゃめちゃよくやるやつ。
×ベット ○ベッド
×いじましい ○いじらしい
×肌蹴る ○はだける
ベットはね、登場人物がドイツ人ならありです!! でもそうじゃないなら英語のつづりを思い出しましょう。
いじましい、という言葉自体は存在するんですが、意地汚いとかあんまりいい意味じゃないので、健気さを表したいときはいじらしいじゃないとおかしいです。
そしてみんな大好き「肌蹴る」です。色っぽいシーンでよく出てくる、同人界隈では相当メジャーな言葉。「肌」だしね、なんとなく服が乱れる様子にぴったりな感じするよね。
でもねこれ間違いなんです!! これPCが変換しちゃうからよくないんだと思う。こんな言葉はないよ!! 変換候補の誘惑に騙されちゃだめだよ!! 「はだける」を正しい漢字にすると「開ける」で「あける」としか読めなくて情緒もくそもないから仕方ないけど!! 間違ってるってわかった上であえて使う分には止めません!!!!
ここまで書いてきましたが、誰だって誤字くらいしちゃいますよね、にんげんだもの。みつを。
わたしも投稿してから読み直して誤字見つけて修正するなんてしょっちゅうです。反省、多いです。この記事もやらかしてそうだなあ…見つけたらこっそり教えてください。
後から修正できるならいいですが、取り返しのつかないときもあるでしょうし、出来あがったら一度見直しすることをおすすめします。
それではみなさま、よいオタクライフを。